小説や漫画など、多数の作品でテーマになることもある『探偵業』。
「自分も探偵として働いてみたい」そう感じたことのある方もいるでしょう。
しかし実際のところ探偵の仕事はどのようなものがあるのか、どうすれば探偵になれるのかなどの実態については知らないという方がほとんどかもしれません。
実は、『探偵業』に携わる為に必要な資格は存在せず、探偵業を営むための許可を警察庁に申請し、探偵としての知識と技術を磨けば、誰にでもチャンスがある職業なのです。
今回は実際に探偵の仕事をしていきたいと検討している方に向け、転職先としておすすめ出来る探偵事務所を5つご紹介します。
『探偵業』その実態
探偵事務所の求人を探す前に、まず探偵の仕事の実態について知っておきましょう。
ここでは一般的な探偵の仕事内容と、転職する際に気になる給与事情について解説していきます。
『探偵業』の仕事内容
探偵の仕事は、相談者から受けた様々な依頼を調査し報告するというものです。
依頼内容は非常に多岐にわたり、特に件数が多いのは浮気や不倫の調査です。その他行方不明者の捜索や失くしもの探し、融資先の信用度の確認や、ストーカーやいじめ被害の調査など…ありとあらゆる依頼に対応していくこととなります。
探偵に依頼される仕事は警察で対応してもらえない案件であることが多いので、必然的に隠れて調査する内容となりやすいようです。
『探偵業』の平均年収
探偵の仕事の平均年収は、約450万円と言われています。
日本全体の平均年収と比べても比較的高い傾向にあります。
月給換算すると35万円前後が相場となっているようですが、勤続年数や技術によって大きく増減します。
探偵としてのスキルが低い見習いの段階であれば、相場よりも低い傾向にあるようです。
依頼によっては長時間の拘束となる場合もありますので、最初のうちは割安だと感じられるかもしれません。ただ経験値を積んでいくことで昇給も望めるほか、特殊な業務内容を楽しみながら勤務出来るというメリットもあります。
本記事では会社に属するタイプの探偵について解説していますが、会社で経験を積んだのちに独立し、フリーランスの探偵となる方もいますので、働き方の自由度も段々と高くなっていくでしょう。
転職先としておすすめ!実力派探偵事務所5選
一口に探偵事務所と言っても、事務所ごとに専門性や強みが違います。また、探偵としての実力もまちまちなので、まずは難しい案件を多数抱えている可能性があり、さらには個人事務所に比べて定期的に公的調査が入る法人の探偵事務所に転職するのがおすすめです。
具体的におすすめできるのは、次の5つの探偵事務所です。
【1】HAL探偵社
『HAL探偵社』は、東京をはじめ全国主要都市に18もの拠点を持つ探偵事務所です。
調査による依頼解決実績は5万件を超え、調査成功率も97.6%と高い水準を誇っています。
特に多い仕事は浮気・不倫調査で、その他にも家出・行方調査、結婚信用調査、企業・個人信用調査、盗聴器発見調査など、様々な調査を経験することが可能でしょう。
調査員としての募集以外にカウンセラーの募集や事務スタッフの募集もあるため、「探偵事務所で働きたいけれど調査員は少し不安」であっても、業務に携わっていくことも出来ます。
探偵事務所SAT
『探偵事務所SAT』は、京都と大阪に拠点を置く探偵事務所です。
「警察OBに直接相談出来る探偵事務所」であることを特徴としており、取締役や顧問に警察OBが在籍しています。
そうした経験者の持つノウハウを学びながら探偵の仕事に就くことが出来るので、おすすめ出来る探偵事務所と言えるでしょう。
素行・行動調査から嫌がらせ等のご近所トラブル、筆跡・指紋・声紋鑑定など、層の厚い業務内容があります。
さくら幸子探偵事務所
『さくら幸子探偵事務所』は、北海道札幌に本社を置き全国22か所に展開している探偵事務所です。
創業34年、相談実績18万件という老舗の事務所で、数多くの案件を担当しています。
特徴として、専門的な夫婦カウンセラーなど熟年の女性カウンセラーを多数擁しており、女性の相談に対して強い事務所と言えるでしょう。とは言え調査員として男女問わず幅広くスタッフを募集していますので、経験に裏打ちされた多数の案件履歴から、臨機応変な調査を学んでいけるでしょう。
ラビット探偵社
『ラビット探偵社』は、東京を拠点に14の支社を持つ探偵事務所です。
浮気調査に特化した事務所であり、浮気調査のみの調査実績だけでも年間1万6千件にのぼるという、他社と比較しても非常に実勢の多いことが特徴です。
そのため浮気調査を専門にスキルを磨きたいというのであれば、特におすすめの事務所と言えるでしょう。ただそれだけでなく、多数の調査項目がありますので総合的な探偵の仕事も行っていけます。
調査員としての仕事の他にも、現場管理やアドバイザー、データ入力の仕事もあるのでその他の業務に就くことも可能です。
RCL探偵事務所
『RCL探偵事務所』は、東京を拠点に全国13か所の相談室を持つ探偵事務所です。
多数のメディアでも紹介されており、著名な弁護士などが顧問として在籍しているなど、とても規模の大きな事務所と言えるでしょう。
隣接する弁護士事務所から調査に必要な知識を幅広く学べるほか、警察犬の資格を持つ犬とともに調査が出来るなど、特殊な調査のノウハウを知っていくことが出来ます。
特に多い依頼内容は夫婦問題・家庭問題に関するものであるものの、様々な案件で尾行、張り込み、聞き込み、内部偵察の業務を行えます。
調査員とカウンセラーどちらもの募集があるので、才能を活かして働いていけるでしょう。
『探偵業』に向いている人の傾向
最後に、探偵の仕事をしていくうえで向いている人の傾向について解説していきます。
主だったものをご紹介しますが、これらに当てはまっていなかったとしても、スキルを磨いていければ探偵としての活躍チャンスも広くあるのです。
先にお伝えした通り、探偵の業務内容は多岐にわたります。そのため自分自身の性質を活かした分野で働いていけるよう、傾向を学んでおきましょう。
体力と忍耐力は欠かせない
探偵の仕事は依頼内容によっては長時間の拘束となったり、季節や屋内外を問わず様々な場所で偵察を行うことが多いです。
そのためどうしても体力勝負となるほか、成果が出るまでじっと待ち続ける忍耐力も問われます。
相談者の悩みを解決するために、親身に向き合う志が大切です。
高い観察力を養っていく必要がある
尾行や聞き込み、張り込みなど、探偵の仕事では依頼対象を「観察」し、不審な動きを察知したり対象の変化に気づけるかどうかが重要なスキルとなります。
時には危険を伴う可能性もある仕事であるため、敏感に状況を捉えられる力に長けている人は歓迎されますし、元々スキルが無くても自主的に観察力を磨ける人材が求められるのです。
チームの輪を乱さない、団体行動が必須
基本敵に二人一組での調査となります。
同僚とのコミュニケーションがしっかりしていないと、調査中にミスを引き起こす確率も高まってしまいます。
また依頼者とのコミュニケーションも欠かさず取り、信頼のおける探偵でいられることはとても重要です。
探偵と言えど、会社に属する以上は団体行動を行う意識を持っておくことが必須と言えるでしょう。
憧れの探偵を目指そう!まずは会社に所属しノウハウを学んでいこう
今回は『探偵業』に就く上でおすすめ出来る探偵事務所を5つと、探偵の業務内容や年収、向いている人の傾向についてご紹介しました。
時に草の根活動とも言える地道な調査を続け、着実に相談者の依頼を解決していく仕事であり、間違いなく「誰かの役に立つ」ことが出来る仕事と言える『探偵業』。
依頼解決時には大きな達成感を得られる仕事でもありますので、探偵への転職に興味のある方は、ぜひ詳しく調べてみてください。
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